トマス・ホッブズ 「リヴァイサン」
トマス・ホッブズは15世紀のイギリスに生まれます。
15世紀のイギリスでは、世の中が荒れて内乱が起こりとても悲惨な状態でした。
この惨状を見たホッブズは、内乱の原因と平和を実現するための条件を考えました。
そして、著書「リヴァイアサン」で社会契約説の考え方を提唱しました。
- リヴァイアサンの内容
リヴァイアサンの中で、人間は肉体的能力や精神的能力の差はわずかしかなく、人間は本来平等だと述べています。
・万人の万人よるに闘争状態
人間は、政府や法がない場合(自然状態)は強奪などが起こり戦争状態になると述べています。
このことを「万人の万人よるに闘争状態」と述べました。
・社会契約で国家を作る
政府も法もない自然状態では、人間は絶えず恐怖と暴力による死の危険がさらされています。
生活も孤独で貧しく汚らしく悲惨な状態になります。
ホップズは、この状況を解決するために、人間は互いに契約をして国家を作ることを提案しています。
・自然権の譲渡、絶対王政擁護だと批判される
そして内乱の防止のために、国家に自然権(人間が生まれながらに持っている権利)を譲渡せよと主張しています。
つまり国家に強大な権力を与えて統治してもらうということになります。
当時は、この自然権を譲渡せよとの主張が議会から絶対王政を擁護している!と批判を浴びました。
ホッブズのまとめ
⒈リヴァイサンの著者。
⒉自然権は譲渡する。
⒊絶対王政を擁護したと批判される