王権神授説は、16世紀〜18世紀のヨーロッパで国王の権力が強まった絶対王政の時期に流行った考え方です。
内容は、国王の権力は神から直接与えられたものであり、地上のいかなる物にも制限されないという考え方です。
また国王の命令は神の命令と同じであるから、市民は国王に絶対服従しなければならないという考え方でもあります。
当時大きな権力を持っていたキリスト教のトップである教皇の政治権力への関与も否定していました。
当時の国王たちが王権神授説を唱え支持した理由はとしては
①国王の権力を強めるため。
②人民の服従への正当化のため。
③当時権力の強かった教皇より独立するため。
この3つが主な理由です。
しかし、この考え方は市民に対して絶対服従を強いていたので、後に否定されました。