ルソー 「社会契約論」
ルソーは1712年にジュネーブに生まれます。
15歳で家を飛び出し、男爵夫人の愛人になったり音楽修行をやったりと放浪生活をしていきます。
だた小さな頃から本をよく読んでいたようで、様々なことを独学で習得していきます。
パリで当時の教養人と親交を深めながら「社会契約論」を発表しました。
◉社会契約論
・自然状態は平和だが貧富の差ができる
ホッブズやロックと同じように、ルソーも国家の成立を人と人との契約によると考え、自然状態から論理を展開していきました。
そして、自然状態での人間は平和で自由だと述べています。
しかし、言語の発達や農業の発明などによって社会が発展していくと、お金持ちと貧乏な人が現れてきて人間の自由が制限されていきます。
このような状態をルソーは社会状態と述べてます。
・一般意志
この社会状態での貧富の差をなくすために、人間同士が契約をして国家を作ることをすすめています。
国家は一般意思(共通の利益を目指す)に基づいて運営されなければならないと述べています。
・直接民主制が良い
ルソーは代議制(間接民主制)を批判しています。
一般意思は代表されないので直接民主制を行うべきだと述べています。
ルソーの考えは、フランス革命に大きな影響を与えたといわれています。
<ルソーのまとめ>
・著書は「社会契約論」
・一般意思にしたがって国家は運営される
・直接民主制を支持
・フランス革命に影響を与えた