今回は青年期について解説します。
青年期は子供から大人に成長する時期をいいます。
近代以前は第二次性徴が出現すると通過儀礼を行って大人の仲間入をしていたので青年期はありませんでした。

近代以降に、子供が知識や技術の習得のために労働から解放されたので青年期ができました。

文化人類学者ミードは、サモア島では子供と大人の区別はなく、青年期に特有の心理的葛藤などの行動が見られなかったと言いました。

青年期の特徴は、青年期に生じる身体の大きな変化としての第二次性徴と
精神的な自立にともない親や社会に反発する時期としての第二反抗期の2つがあります。

ここからは青年期をあらわすことばを言っていきます。
ドイツ出身の心理学者レビンは、青年期は、子供と大人の二つの異なる集団の狭間で、行動や情緒が不安定な人としてマージナルマンと言いました

ルソーが「エミール」の中で「私たちは、この世に二度うまれるのだ。」と述べています。

発達心理学者エリクソンは、青年期は、大人としての責任や義務が猶予されて、様々なことを試みることができる期間、モラトリアム(猶予期間)と言いました。

心理学者スタンレーホールは、青年期は大人や社会に対する葛藤や複雑な感情が嵐のように吹き荒れ、錯綜する時期として疾風怒涛の時代と言いました。

心理学者ホリングワースは、、赤ちゃんの時に見られる生理的離乳に対して,青年期に見られる,親の保護や監督、価値観などから,精神的・心理的に独立することを 心理的離乳と言いました。

心理学者ハヴィーガーストは、青年期には達成されると健全に発達するが、失敗するとその後の発達に支障をきたす10個の発達課題があると言いました。

エリクソンは青年期の発達課題は、アイデンティティーの確立だと考えました。
アイデンティティーの確立とは、確固たる自分が自分であるという感覚をもっている ことを言います。その反対としてアイデンティティーの拡散は、確固たる自分が自分であるという感覚があまり強くなく、自分は自分だと感じられないことを意味します。

社会の発展によって、心理的・社会的準備が必要になり、青年期が延長される傾向があります。
心理学者の小此木啓吾は、自立することをさけて大人になろうとしない人をモラトリアム人間と言いました。

ピーターパン・シンドロームとは、大人社会に仲間入りしようとしない男性の心理状態を言います。

シンデレラ・コンプレックスとは、自立できない女性が、シンデレラのように、理想の男性が現れて幸福にしてくれることを待つ心理をいいます。

青い鳥症候群とは、現在の状況に満足できず、常に理想や幸福を求めて、次々と環境を変えようとする心理状態 をいいます。

スチューデントアパシーとは、学生が勉学などに関して無気力になる心理状態をいいます。
